新町支石墓群史跡公園開園記念シンポジウム
支石墓から読み解く弥生文化の成立
― 新町支石墓群のこれまでとこれから ―
稲作農耕文化の受容とともに始まった弥生時代の北部九州を象徴する「支石墓(しせきぼ)」。 2026年4月の「新町支石墓群史跡公園」の開園を記念し、新町支石墓群の調査成果や史跡整備の歩みを振り返るとともに、 佐賀県・長崎県など北部九州各地の支石墓と比較検討しながら、弥生文化成立の姿とこれからの保存・活用を議論します。
開催趣旨
玄界灘の砂丘に眠る2,500年前の記憶。 水稲農耕文化と多文化共生の原点を見つめ直します。
国指定史跡「新町支石墓群」は、弥生時代早期から前期(約2,500年前)にかけて志摩新町の海岸砂丘上に営まれた、我が国を代表する大陸系墓制の遺跡です。
朝鮮半島に起源をもつ巨石を支えた支石墓の下からは、縄文人の身体的特徴を残す人骨、抜歯風習、そして大陸系の柳葉形磨製石鏃などが発見されており、日本列島における水稲農耕社会の黎明期において、海を渡ってきた文化と列島先住の人々が平和的に共生していた姿を物語る第一級の歴史証言となっています。
昭和61年(1986年)の発掘調査以来、多くの先人たちの努力により保存され、令和8年(2026年)4月1日、本物の遺構を未来へ受け継ぐ「新町支石墓群史跡公園」として新しく開園いたしました。
本シンポジウムは、史跡公園の開園を記念し、糸島における調査研究と公園整備の軌跡を振り返るとともに、佐賀県・長崎県など北部九州各地の支石墓研究の第一人者をお招きし、最新の研究成果を比較・検証。地域を越えたネットワークを通じて、弥生文化成立の真実と、これからの文化遺産を官民協創でどう守り活かすかを展望します。
本シンポジウムの3大見どころ
北部九州の支石墓研究者が集う徹底討論
糸島・佐賀・長崎の第一線研究者が集結。半島から渡来した墓制がどのように北部九州へ広まり、縄文文化と融合して弥生文化を形成したのかを広域的視野で解き明かします。
9号人骨復顔像 愛称発表・表彰式
4月から7月にかけて全国から多数の応募をいただいた「9号人骨復顔像」の愛称をついに発表!最優秀賞1名、優秀賞2名を表彰し、地域の新しいアンバサダーとしてお披露目します。
糸島の支石墓整備と官民共創の未来戦略
糸島市文化課から発掘調査と公園整備の軌跡を、新町遺跡保存会から住民参加型の史跡活用の展望を紹介し、過去の研究成果を次の100年につなぐための構想をお話しします。
プログラム・当日のスケジュール
第1部 報告・講演(10:00〜)、第2部 愛称発表イベント(13:30〜14:10)、第3部 シンポジウム(14:20〜16:00)の三部構成で開催されます。
第1部 報告・講演(10:00〜)
開場・受付開始
受付にて当日資料をお受け取りください。会場内は自由席(先着順)です。
第1部 開会挨拶・趣旨説明
史跡公園開園記念シンポジウムの開会と、本日のプログラムの趣旨についてご説明いたします。
調査報告「糸島市の支石墓と新町支石墓群の整備」
昭和61年の本格発掘調査から、貴重な地下遺構を守る盛土保存工法の採用、ガイダンス展示館のリニューアル、そして史跡公園開園に至る整備の歩みと最新知見を報告します。
基調講演1「2,500年の物語を次の100年へ―官民共創の史跡活用戦略―」
令和7年に発足した新町遺跡保存会が実践する、地域住民・ボランティア・行政が手を取り合った史跡の保全と、歴史を活かした地域活性化・次世代教育への展望を語ります。
基調講演2「佐賀県内の支石墓の特徴と整備・活用」
東松浦半島など佐賀県内に点在する代表的な支石墓群の構造や出土遺物の特徴を分析し、地域社会における現地保存と博物館連携による活用の先進事例を紹介します。
基調講演3「長崎県内の支石墓の特徴と整備・活用」
壱岐や島原半島、北松浦など大陸交流の海上交通の要衝に位置する長崎県の支石墓の特色を比較し、海を越えた文化伝播の足跡を浮き彫りにします。
第2部(愛称発表イベント) & 第3部(シンポジウム)
お昼休憩(70分)
第2部 9号人骨復顔像愛称発表イベント
4月から7月にかけて全国から多数の応募をいただいた「9号人骨復顔像」の愛称をついに発表!最優秀賞1名、優秀賞2名を表彰し、地域の新しいアンバサダーとしてお披露目します。
休憩(10分)
第3部シンポジウム準備のための小休憩です。
第3部 シンポジウム「支石墓から読み解く弥生文化の成立―新町支石墓群のこれまでとこれから―」
北部九州に広がる支石墓の地域性と共通点、大陸交流と多文化共生の様相、そして史跡を次世代へ引き継ぐための保存・活用のあり方を多角的に討議。会場からの質疑応答も受け付けます。
閉会挨拶・終了
本日の総括と閉会のご挨拶。
登壇者・講師一覧
平尾 和久 氏
糸島市 地域振興部文化課
新町支石墓群をはじめとする糸島市内の重要遺跡の発掘調査、保存管理計画、史跡公園整備および展示館の展示改修を長年にわたり主導。
三嶋 直子 氏
新町遺跡保存会
令和7年の新町遺跡保存会設立に尽力。地域コミュニティと連携したボランティア活動、文化財ガイド、次世代への教育普及など官民共創の史跡活用を推進。
渡部 芳久 氏
佐賀県立博物館・佐賀県立美術館
佐賀県内における弥生時代墓制・支石墓研究の第一人者。東松浦半島等の支石墓群調査や出土品の科学的分析、博物館での普及活動に精通。
寺田 正剛 氏
長崎県埋蔵文化財センター
壱岐や北松浦など、大陸交易ルートに位置する長崎県内の支石墓や初期弥生集落の研究に長年従事。海を越えた文化交渉史の解明に取り組む。
常松 幹雄 氏
北部九州考古学研究者
北部九州の弥生時代考古学に深い見識を有し、本シンポジウムのパネルディスカッションにおいて糸島・佐賀・長崎の各専門家の議論をコーディネートします。
開催要項
- 催事名称
- 新町支石墓群史跡公園開園記念シンポジウム
「支石墓から読み解く弥生文化の成立―新町支石墓群のこれまでとこれから―」 - 開催日時
- 令和8年(2026年)9月26日(土曜日) 10:00 〜 16:00(受付開始 9:30)
- 開催会場
- 伊都文化会館 多目的ルーム(〒819-1116 福岡県糸島市前原東2丁目2−7)
- 参加料
- 無料
- 募集定員
- 200名(要事前申込・先着順/定員に達し次第締切)
- 主催
- 糸島市地域振興部文化課、新町遺跡保存会
- 特別企画
- 新町支石墓群9号墓出土人骨 復顔像の愛称発表・表彰式(最優秀賞・優秀賞発表)
参加お申込み方法
本シンポジウムは入場無料ですが、事前の参加申込(先着200名)が必要です。
メール送信で申し込む
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会場・交通アクセス
伊都文化会館 多目的ルーム
〒819-1116 福岡県糸島市前原東2丁目2−7
※伊都文化会館の無料駐車場をご利用いただけますが、満車となる場合がございますので、可能な限り公共交通機関をご利用ください。